工程能力指数Cpって説明ちゃんとできますか?
品質管理に興味がある皆さん、工程能力指数Cpについて説明できるでしょうか。
式は
これで、上と下が3シグマで・・・シグマって言うのは標準偏差で・・・
と行った感じで、
勉強した当初の私はこんな感じで理解があいまいでした。(-_-;)
だって、テキストには式しか書いてないんだもん
世界一分かりやすく工程能力指数について説明します。
まず、工程能力指数Cpを算出の目的は
生産されている製品が規格内に収まるように作られているかを調べるためです。
ここから例を使って段階的に説明しましょう。
貴方の会社はネジを作る会社としましょう。ネジは太さと長さが重要になりますね。
では、長さに注目し長さ8mmのねじを作って生産ラインで大量に作っています。
技術が発達しているとはいえ、全てのねじが8㎜ピッタリに生産することはできません。そのため余裕を持たせて7.9mmから8.1mmの間なら良、それ以外は不良と行った具合に、範囲を持たせて合格範囲を決めます。決め方はJIS等を参考にしたり、過去の実績から判断してきめます。
合格範囲を7.9mmから8.1mmとすると7.9を規格の下限、8.1を規格の上限といいます。上の式の分子ですね。
次に、実際に生産されているネジからいくつかサンプリングしてネジの長さを測定します。サンプリングの方法や、長さの測り方なども品質管理では重要になりますが、話がそれるのでまた今度にします。
測定したネジの長さが平均値8mmのガウス分布に従うと仮定して標準偏差σ(正確には推定値)を算出します。
サンプリングしたネジの長さに、規格から外れるような物がごく少数あっても良いのですが、多すぎる場合いは平均値を求めて8mmからどれだけずれているか確認してください。極端な話平均値が9mmになっていたら、標準偏差を求めるまでもなく生産ラインのどこかに不備があります。
これで工程能力指数Cpの分母と分子がそろったので、代入してCpを求めます。
流れをまとめると、
- 規格の上限、下限を決定する。
- 製品をサンプリングし標準偏差を求める
- 工程能力指数を算出する。
のような順番になります。
続きます。